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perseoris

監督・脚本:マルジャン・サトラピ ヴァンサン・パロノー
2007 フランス 

■Story

1978年のイラン。9歳の少女マルジャンは、優しい父親と母親、そして大好きな祖母に囲まれて幸せに暮らしていた。が、革命後、女性はヴェール着用が義務付けられるなどの法律が制定され、戦争も勃発し、人々は空襲や風紀の取り締まりに怯えながら生活するようになってしまう。怖いもの知らずのマルジャンは、奔放に行動し、学校で校長先生に意見をしたりするが、そんなマルジを心配した両親は彼女をウィーンに留学させることに…

■Review

ひらひらと舞うジャスミンの花びらが、美しい。
今年に入ってから、立て続けに良い作品に出会っていて嬉しいです。

イラン革命やイラン・イラク戦争…何となく概略だけを知っている歴史的事件を、分かりやすい形で見ることができて良かった。人の心や争いごとの残酷な面も、ごくシンプルな絵柄のアニメだからこそ、記号のように象徴的で、かえって心に残りやすいかもしれません。

南米チリでアジェンデ政権が成立~崩壊した、その少し後のイランが舞台。
子供の目から激動の時代を眺める…という作りに、最初は『ぜんぶ、フィデルのせい』を思い出したけれど(どちらも9歳の少女という設定だし)、全くカラーの異なる作品。マルジが幼い頃、イランにいる間は政治や社会の話が中心にあるけれど、成長してヨーロッパに留学してからは、恋愛や、マルジ自身のアイデンティティについて語られています。

幼い頃のマルジは、ちょっと好奇心が旺盛で、負けん気が強くて、自己主張がはっきりしてるけど、ごく普通の子供なんだよね。色んな方のレビューを拝見してて、マルジはイラン版ちびまるこちゃん、という意見を何度か目にしたんだけれど、なんだか納得。私は幼い頃のマルジから自分の幼少時代を思い出して、ちょっと笑ってしまった。私にとってのヒーローはジャッキー・チェンで、いつか日本を抜け出して外国で生活するのを夢見てたんだよなぁ。

でも、ヨーロッパで生活を始めたマルジを待っていたのは、夢の世界ではなかったんだよね。
周りの友人や生活に馴染むことができず、常に自分の居場所を探すマルジ。こういう経験は誰にでも覚えがあるものだろうけれど、どこの出身なの?と聞かれて、自分をフランス人だと偽った時のマルジの心の痛みと後悔は、私には経験がないものだ。

お祖母ちゃんがマルジに伝えた「いつも自分に公明正大でいること」という言葉。
口にするのは簡単だけれど、真摯に実践する事はなかなか難しい。
自分らしく生きるというのは、ただ自由に生きることと同義ではないものね。
彼女が語ったいくつもの言葉が、私の心にもずっしりと、深く染みこんでいきます。
人生の師であり、親友でもある。そんなマルジと祖母の関係が、何とも素敵でした。

この作品、監督でもあるマルジャン・サトラピ自身の半生を綴ったものなんですよね。
映画化にあたって削られたエピソードも多いようなので、もっと深く知るためにも、やっぱり原作を読んでみたくなりました。

☆公式サイトはコチラ



こんばんは~。
すっかり記憶が薄くなってしまったけど…。
アニメだから、例えばDAYS JAPANの写真を見たときのような
衝撃の強さはないけれど、アニメだからこそ、なかなか
直視できないような場面を目をそらすことなく見ることができて、
そこから学ぶことができるような気がしたよ。
私は個人的に、ウィーンの場面でもっと街並みが
見られることを期待していました。でも、そんなことを
期待していたのは、内容的にかなり間違ってたわ。
マルジの心象風景を表すように描かれていたから、
くらーい感じのウィーンだったね。
【2008/03/16 20:33】 URL | えりりん #-[ 編集]
>えりりん
うん、DAYS JAPANの写真は、かなり衝撃的だ。
今年も名古屋でやってくれるかな?
それとは明らかに違うけれど、シンプルで記号のような
イメージとして、かなり印象に残ってるんだよね。

えりりんは、ウィーンに行った事あるんだよね。
この作品の中では、ウィーンは全体的に暗いイメージだったね。
だからなのか、イランでの風景の方がやっぱり印象的に
強かったかな。。
【2008/03/18 12:52】 URL | Nyaggy #-[ 編集]














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