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esnsui


監督:ジュリアン・シュナーベル
脚本:ロナルド・ハーウッド
キャスト: マチュー・アマルリック エマニュエル・セニエ マリ=ジョゼ・クローズ アンヌ・コンシニ オラツ・ロペス・ヘルメンディア 
2007 フランス

■Story

ジャン=ドミニク・ボビー(マチュー・アマルリック)が目を覚ました場所は、病院。そこで自分が脳梗塞で倒れ、運ばれたことを知る。ELL誌の編集長として忙しい日々を送り、人生を謳歌していた彼は、自分の体が左目を残して動かなくなってしまった事実に嘆き、憤るが、言語療法士アンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)が提案した、まばたきでコミュニケーションをとる方法により希望を持ち、自伝を書くことを思いつく…

■Review

ジュリアン・シュナーベル監督の選ぶテーマは、いつも私のツボをくすぐってくれます。
『夜になるまえに』も『バスキア』も見れずじまいなんだけれど、今回の新作でようやくお目にかかれることができました。

ジャン=ドーの無限の想像力と確固たる意思に敬服する一方で、シュナーベル監督の描き出す圧倒的に美しい世界にときめきかずにはいられない。

うまく視点があわず、ぼんやりとした視界。
返事をしているっていうのに、なぜ通じないんだ?

オープニングからジャン=ドーの(まさに文字通り)視点に立って話が展開されていくので、観ている側は自然と彼の立場に引き込まれていきます。戸惑いから、次第にどうにもならない現状への憤りへ。手も足も動かせず、話すことも食べることもできない。自ら死ぬことすらできないなんて。医者から「昔は死んでしまう病気だったけれど、医学の進歩で今ではこうやって生きていられるんだよ」と聞かされた時、彼はどんなにか自分の運命を呪ったことだろう。

でも、彼はそこから飛び立とうとしたんだよね。
左目以外にも残されてたのは、無限大の想像力と豊かな記憶。

「自分を憐れむことをやめた」だなんて言うのは簡単だけれど、彼はどうやってそこにたどり着くことができたんだろう?もちろん、その間にたくさんの苦しみや葛藤があったことは疑いないけれど、ジャン=ドーの類稀なる想像力はファンタジックで美しい世界へ私たちを誘ってくれます。病院の廊下でニジンスキーが軽やかに跳躍する場面なんて、予想だにできなかったもの!

その一方で過去の記憶に想いを馳せる時は、必ずしも甘美な思い出ではないんだよね。
自分の人生は小さな過ちの繰り返しだ、という彼の言葉に胸がチクリとします。

海辺で遊ぶ子供たちを眺めるシーンも、父親や恋人からの電話も好きだけれど、元恋人と聖地に行った回想シーンも同じくらい好き。ホテルの部屋で光るマリア像は今でもくっきりと頭に焼きついていて、人気の無い夜の街の様子は不思議な美しさ。

設定自体はすごく重い話だし、辛い場面も考えさせられる事もたくさんあるけれど、映像や音楽の美しさに包まれて、ときめくことの方が多かったように思います。ジャン=ドーの苦しみそのものよりも、そこから生まれる想像の世界に重きを置いている監督のアプローチもそうだけれど、ジャン=ドー自身が苦境においても常にユーモアを忘れずにいる人だからこそ、救われている部分も多かったのかな。

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こんにちは♪ TB、コメントありがとうございました。

主人公がとてもキツイ状況の作品なのに、
独特な映像やユーモアで、決して暗くない作品でしたね。
でも、彼と父親とのやり取りには、どうしても泣けてしまいました・・・
【2008/03/05 13:13】 URL | non #FXbBe/Mw[ 編集]
nonさん、こんにちは。
TB&コメントありがとうございます♪

美しい映像と音楽にユーモアを織り交ぜながら、
苦しさの裏側にある鮮やかな世界を魅せてくれましたね。

父親とのやりとりは、良かったですよね。
電話のシーンもグッときたけど、回想で父親の髭を
そってあげるシーンも何気に好きです。
【2008/03/06 13:07】 URL | Nyaggy #-[ 編集]
Nyaggy さん、こんばんは。
すばらしい作品でしたねー。
こういう映画に会いたかったのよーと狂喜乱舞。
エスプリにあふれているところがホントにステキでした。
ジャン・ドーのセンスにシュナーベルのセンスが重なって、
この芸術作品がよりはばたいているのが感じられて。
ルルドに行ったことなんかは、もし彼が健康なまま生きていたなら、
たぶん他愛もない思い出の一つに過ぎなかったのだろうけど、
こういう状況になって、その日の出来事が鮮明に蘇って、
印象深い思い出となった感じが伝わってくるのですよね。v-259


【2008/03/06 23:36】 URL | かえる #LkZag.iM[ 編集]
かえるさん、こんにちは。
映像もカメラワークも、音楽も、抜群のセンスですよね~。
こんなに重い設定でこんなに鮮やかな作品ができるなんて、
いい意味で裏切られた気分です。

ルルドのシーン、確かにそうですね。
健康なまま生きていたらほとんど思い出すこともないような、
大きな出来事ではなかったんでしょう。
映像の美しさもあるけれど、この時のジャン=ドーの
戸惑いのような、奇妙な感覚が分かるような気がして、
とても好きな場面です。
【2008/03/07 12:39】 URL | Nyaggy #-[ 編集]
Nyaggyさん、こんにちは。
今日も暖かいですね~春うらら~(笑)

Nyaggyさんはこの作品楽しめたようですね。
スワロは
>「自分を憐れむことをやめた」だなんて言うのは簡単だけれど、
>彼はどうやってそこにたどり着くことができたんだろう?
というところの詳細がわからなかったのがちょっとマイナスかな。
でも、この作品ってそいういう苦労話を書いたものじゃないんだけどね・・・

そうそう。
あの聖地のシーンはすごく面白かったですよね。
『サン・ジャックへの道』(だっけ?)を思い出しました。
あの滑稽なマリア像とそのマリア像に彼女を取られたジャン=ドー。
不思議な雰囲気がいっぱいのシーンでした。
【2008/03/09 09:01】 URL | swallow tail #-[ 編集]
スワロさん、こんにちは。
暖かくなってきましたね~。
寒いのが超ニガテなので、できればこのまま一気に
春めいてくれることを切望してます(笑)

スワロさんのおっしゃることも、よく分かるんですよね。
確かにジャン=ドーの感情の変化はサラリと流されているので
アレっ?と思った方は多いんじゃないかな~と。

マリア像に彼女を取られた…ってまさにその通りですね(笑)
本筋には一見関係なさそうで、確かに不思議な感じ。
【2008/03/10 12:47】 URL | Nyaggy #-[ 編集]
こんばんは♪
TB&コメントをありがとうございました!

ジャン=ドーの想像力の豊かさには敬服します。
あのニジンスキーの跳躍は感動モノでした。

>「自分を憐れむことをやめた」だなんて言うのは簡単だけれど、彼はどうやってそこにたどり着くことができたんだろう
普通の人はなかなかたどり着けないかもしれませんよね。
彼の持つ資質-シニカルだったりユーモアを解したり-もそこにたどり着かせた要因のひとつだったと思います。
苦しみだけに焦点を当てない描き方で見ているこちらも救われました。
【2008/04/04 19:42】 URL | ミチ #0eCMEFRs[ 編集]
ミチさん、こんばんは。
やっぱり、ジャン=ドーの想像力の素晴らしさに尽きますね。
それを、ああいう形で表現した監督がまた素敵すぎます~。

ラテン系だからか(?)、動けない状態になっても美人に目がない
ところとか、私はすごく好きだな~って思いました。
そういうところも含めて、ただ重々しい作品にしなかったところに
好感が持てますよね。
【2008/04/06 20:47】 URL | Nyaggy #-[ 編集]














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