監督:リチャード・リンクレイター
脚本:リチャード・リンクレイター エリック・シュローサー
キャスト: グレッグ・キニア イーサン・ホーク パトリシア・アークエッド カタリーナ・サンディ・モレノ アヴリル・ラヴィーン クリス・クリストファーソン ポール・ダノ アシュレイ・ジョンソン ウィルマー・ヴァルデラマ
2006 アメリカ
■Story
ハンバーガーチェーン・ミッキーズのマーケティング部長ドン(グレッグ・キニア)は、自社の牛肉パテから糞便性大腸菌が検出された問題で、コロラド州の精肉工場へ視察へ向かう。案内された工場は最新の設備を備え、一見何の問題もないように見えるが…。一方、メキシコから密入国したシルビア(カタリーナ・サンディ・モレノ)の夫ラウル(ウィルマー・ヴァルデラマ)はミッキーズと契約する精肉工場で働き始める。
■Review
予想に反して、かなりシビアな作品でした。
もうちょっと軽いタッチかと思っていたのだけど…。でも、とても面白かった。
ドキュメンタリーではないんですが、描写がリアルなんですよね。
アメリカ社会の一面を、ファーストフード産業に関わる色んな人の視点から描いていて、色んなことをあれこれと考えながら見ていました。
メキシコ人の不法入国の場面なんて、私は実際の話は聞いたことがないけれど、本当にあんな感じなんじゃないかな、と思える。バンの後ろにスシ詰め状態で運ばれる人たち。人間を乗せているというより、荷物のデリバリーみたい。そして行き着く先は、劣悪な労働環境の精肉工場。利益優先の経営者にとっては使い捨てのような扱いであっても、そこで手にするお金で家族を養ったり、少しでも楽な暮らしをすることができるのだから、彼らにとっては切実だ。
気軽に口にするファーストフードが必ずしも安全ではないということも、メキシコ人ら外国人労働者達を酷使することで安価な商品が提供されていることも、頭では分かっているつもりだった。でも、そういう社会の仕組みをこうやって改めて映像で見せられると、やっぱりこたえてしまう。そして、それが当たり前になっていることが恐い。
終盤の屠殺の映像が、かなり強烈です…。
肉を食べている以上、どこかでその作業をしているのは分かってはいるんだけどね。
もっと多くの映画館で上映して、たくさんの人に見て欲しいな、と思える作品。
一方、なかなかの豪華キャストなので、それだけでも楽しめるかもです。
世界一タフなあの男の出演には、ビックリ。
パトリシア・アークエッドは、年は取ったけどやっぱり魅力的だわ〜。
その娘役のアシュレイ・ジョンソンは初見なんだけど、めちゃくちゃ可愛いくって好みだし、『アマロ神父の罪』や『カクタス・ジャック』の、アナ・クラウディア・タランコンの出演も嬉しい。
ポール・ダノは予想通り、かなりのチョイ役でした(笑)
やる気のないバーガー店の店員役が、似合ってるな〜。あのボサボサ頭も。
私は彼が何しててもかわいくって仕方ないんだけど、次回作がロマコメ(しかも主演)で大丈夫なんだろうか…ということに一抹の不安が。だってどう考えても、ビジュアル的には客を呼べなさそうだよー。ちゃんと日本でも公開してくれることを祈るばかり。
☆公式サイトは
コチラ