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プルートで朝食を

監督: ニール・ジョーダン
キャスト:キリアン・マーフィ リーアム・ニーソン スティーヴン・レイ ブレンダン・グリーソン ルーズ・ネッガ ローレンス・キンラン イアン・ハート ブライアン・フェリー
2005 イギリス アイルランド

■Story

アイルランドの小さな町、生まれてすぐに教会に捨てられたキトゥン(パトリック)は、養子に出されるが、幼い頃より女の子の服や格好に興味を持ち始める。そのせいで家でも学校でも変わり者扱いされていたが、成長したキトゥンは、ある日町を出て本当の母親を探しにロンドンを目指す。道中で様々な人に出会いながら、彼の旅は続く…

■Review

ニール・ジョーダン監督作は『インタイビュー・ウイズ・ヴァンパイア』に続いて2作目です。『マイケル・コリンズ』とか見たい作品はあったんですが、結局見逃してしまったので。

それでこの作品ですが…とにかく爽快で、最高に面白い!
可愛くて切なくて面白くて、大雨の中わざわざ見に行った甲斐があるってもんです。

なんといっても、主人公キトゥン(パトリック)のキャラクターが愛し過ぎです。
異性装者であることで周りから理解されなかったり、男にいいように利用されたり、テロリストに間違われて投獄されたりと、どんなにツライ目にあっても、いつもユーモアを失わずに夢を見続け、愛を追い求める、どこまでも純粋で優しいキトゥン。彼を逮捕した警官でさえ、いつの間にかキトゥンに根負けして彼のペースに乗せられてしまう様子は、とても暖かい気持ちにさせてくれます。

でも、一見能天気なように見えて、どこか冷静に的確に自分や周りのことを見ている節があるんですね。キトゥンがファンタジー世界のキャラクターになりきってしまわないのは、そういった部分を持ち合わせているからかも。

彼女のよき理解者である、幼い頃からの友人チャーリーとの関係がとても魅力的です。
実の父親との優しい関係も、素敵。

特に序盤はコメディ要素が多くてこれも最高なんですが、IRAの闘争という複雑な時代背景が根底にあるので、時折それらを織り交ぜながら、全体としてどちらにも偏らずにうまくバランスをとっていると思います。

※以下ネタバレのため伏せます。

テロの容疑者として警察に拘留されているとき、キトゥンが女スパイになってIRAの秘密基地に乗り込む…という空想を話し出すんですが(この場面は最高に笑える!)、最後に爆発したディスコに場面が戻った時、キトゥンが踊っている相手がナンパされた若い兵士じゃなくって、テロに巻き込まれて死んだ幼馴染の姿に変わってるんですよね。セリフもない短い場面なんですが、その後机に突っ伏して泣き出すキトゥンがとても切なかった。この作品の中で何度も何度も涙腺が緩んだけど、私はこの場面が一番悲しかったです。あんな可笑しいスパイ話の後に、こんなオチを持ってくるなんて、反則だよ…。

チラシに移っている美女を見たとき、まさか男性だとは思いませんでした…!!もちろんこれはメイクやライトでうま~く撮っているので、実際の映画の中ではやっぱり男性に見えるんだけれど(女性にしてはガタイもいいし)、でも最後の方で巻き毛のブロンドになったキトゥンは、なかなかの淑女っぷりです。キリアン・マーフィの演技を見るのはこれが初めてなのですが、かなりの怪演なのでは。
カンヌでパルムドールを受賞したケン・ローチ監督の『大麦を揺らす風』でもキリアンが主演ですね。これも絶対見なきゃ!

神父役のリーアム・ニーソンも良かったです。
キトゥンと再会する場面で、思わず『パリ、テキサス』を思い出してしまいました。どうも、あの窓越し(?)というシチュエーションに弱いみたい…。

70年代の音楽やファッションがそこかしこにちりばめられて、ちゃんとその時代の「匂い」がします。なので、視覚的にもかなり楽しめると思いますよ。

最近見た中ではイチ押しの映画です!かなりオススメですよ~。

☆公式サイトはコチラ


※追記(2006.8.24)
文中に性的倒錯者と書いていましたが、間違った表現でしたので、異性装者(服装倒錯者、Transvestite)に訂正いたしました。性的倒錯だと、SやMのことになっちゃいますね・・・。
大変失礼いたしました。
『トランスアメリカ』を観て、性同一性障害について調べていたのですが、自分の知識の無さを再認識しました。最近でこそ身近な言葉になってきましたが、とても難しい問題なので、ちゃんと理解しないと、ですね。



Nyaggyさん、こんばんはっ♪
うわぁ~、面白そうな映画ですね~。
ニール・ジョーダン監督の映画、わたしも「インタビュー・・・」しか見てないんですよ。
性的倒錯は、ある意味難しいテーマなんだけど、
胸が切なくなっって、心を動かされる作品が多いですね。
この作品も、スゴーク見たくなりました!
【2006/07/22 23:01】 URL | Carolita #-[ 編集]
Caroli-taさん、こんにちは!
オススメですので、機会があればぜひご覧になってくださいね~。性的倒錯といえば、現在公開中のフェリシティ・ハフマン主演『トランスアメリカ』もそうですよね。こちらも気になっているので、観に行くかもです。
【2006/07/23 17:10】 URL | Nyaggy #-[ 編集]
こんにちは!
『インタイビュー・ウイズ・ヴァンパイア』の監督なんですね~
なんだか気になったんで観てみます♪
また遊びに来ますね!!
【2006/07/24 02:28】 URL | KING MONKEY #-[ 編集]
KING MONEYさん、こんにちは!お久しぶりです♪
インタビュー…とは全く趣が異なりますが、映像美という意味では共通してると思います。機会があれば、ぜひご覧になってくださいね。
【2006/07/24 12:26】 URL | Nyaggy #-[ 編集]
こちらにもコメントを・・。
地元のミニシアターで「トランス~」と「プルート~」の2本立てをやっています。
片や性同一性障害の男性で、アイデンティティを求めて苦悩し、孤独な様子が伝わってきました。
そしてこちらは服装倒錯者、もちろん周囲からの偏見の目はありますがあくまでも彼自身は飄々と生きているようにも見え、ひたすら母親探しに焦点が当たっています。
トランスジェンダーを取り扱っても、切り口によっていろんな描き方があるんだなと感心しました。
【2006/10/13 23:08】 URL | ミチ #0eCMEFRs[ 編集]
ミチさん、コメントありがとうございます♪
うわぁ、粋なシアターですね!
本当ですね。一口にトランスジェンダーとは言っても、描き方によって全く違う作品に仕上がってますものね。
最近だと『キンキー・ブーツ』もその要素を含んでいる作品ですが、こちらもかなり評判いいですね。私は惜しくも見逃してしまいました。
【2006/10/14 17:28】 URL | Nyaggy #-[ 編集]














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映画館にて「プルートで朝食を」アイルランドの小さな町で、生まれてすぐ教会の前に捨てられたパトリック(キリアン・マーフィー)は、リーアム神父(リーアム・ニーソン)に助けられブレイデン家の養子になる。美しく中性的な青年“キトゥン”へと成長したパトリックは、自 ミチの雑記帳【2006/10/13 23:04】
プルートで朝食をCAST:キリアン・マーフィー、リーアム・ニーソン 他STORY:アイルランドの小さな街の教会の前に捨てられ里親に育てられたパトリック・キトゥン・プレイデン(キリアン・マーフィー)は、中性的で浮いた存在だった。彼はある日、母親を捜すために家を Sweet* Days【2007/03/05 13:46】
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