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監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
撮影監督:クリストファー・ドイル
キャスト:イザック・ド・バンコレ ティルダ・スウィントン 工藤夕貴 ジョン・ハート ガエル・ガルシア・ベルナル ビル・マーレイ
2009 スペイン アメリカ 日本

■Review

It's So Cooool !!
美しい、抽象絵画を見ているような高揚感。

逆アングルで撮った最初のカットから魅せられ、スペインに降り立った男がマドリー市街へ向かうまでの間に、はやくも心を掴まれてしまった。ただタクシーに乗っているだけ、風景が流れているだけ…なのに、何であんなにゾクゾクするの!

ジャームッシュ作品は、私にとって初めての体験。彼の創り出す世界にどっぷり浸りながらも、てっきり、最後に何かしらの答えや決着があるんだと思ってた。でもそこにあったのは"No Limits, No Contorol"というメッセージだけ。エンドロールまで観終わって、しばらく経って、反芻して、ようやく飲み込めた気がする。最初から答えや、理由や、枠組みは必要とされていなかったって。あぁもう、空港の男が言ってたじゃないかー。想像力を使え、って!

お決まりのやりとりが何度も繰り返されるけれど、全然飽きることもなく。
一番のお気に入りは、やっぱりティルダ・スィントンの映画の話かな。ステキ過ぎ!あぁでも、レインコートの女もすっごくキュート。カウボーイスタイルのガエル君(メキシコの田舎にいるオジサンみたいだ)も、かわいー。ここでウィチョル族の名前が出るなんて。タブラオのシーンでは、歌声に思わず鳥肌が。フラメンコは踊りとギターだけじゃなくて、歌も重要なのです。随所で出てくる"La vida no vale nada"(人生には何の価値もない)という言葉も、妙に気になる(フラメンコじゃないけど、メキシコ人歌手ホセ・アルフレド・ヒメネスが歌う有名な曲に、同フレーズが出てくるそう)。

スーツ姿の強面の殺し屋も、コート姿にビニール傘の女も、実際こんな人物がマドリードの街を歩いていたらさぞかし目立つだろうと思うのだけれど、その一方で、ただ画的に美しいだけじゃなく、そこに映し出されているスペインの街がとてもリアルに感じられたのも、嬉しいポイント。ほぼ、カフェとアパートとReina Sofiaを写しているだけなのに、まるで自分がそこにいるみたいに、リアルにマドリーの街の喧騒が肌で感じられるの。それがセビージャに移動した後はガラリと変わって、ちゃんとアンダルシアの空気があって、なんだか無性に感動してしまった。ウディ・アレンのスペインの方が鮮やかで分かりやすいけれど、私は断然こちらに魅力を感じてしまう。今すぐあのカフェに行ってコーヒーが飲みたい!って熱烈に思うもの。

ちょっっと、久しぶりの衝撃でした。
それこそ、殺し屋が最後に見ていた抽象絵画みたいで、ストーリーがあるようでなくて、万人ウケはしないかなって気はするけど、極上の芸術作品。キャストも豪華だし、撮影はドイルだし、これだけでも十分贅沢~。何度も、何度も、繰り返して観たい。

☆公式サイトはコチラ



Nyaggyさん、こんばんは。
楽しんでもらえてよかったですー。
本当に何度でも観たくなりますよねぇ。
ガエルくんもカッコよかったし。
ブロンドの映画話はすんごく面白かったですよねー。
"La vida no vale nada"って、フラメンコの歌の歌詞にもあるんですかー。
そして、タブラオのフラメンコに遭遇する場面は本当に素晴らしかったですよねー。
まさか、ジャームッシュ映画でフラメンコを聴けるとは思いもよらず、大感激。
そう、フラメンコは踊りより、むしろカンテ♪

ジャームッシュ映画は、どれもオサレでスッテキなので、是非是非あれこれご覧くださーい。
【2009/09/28 21:24】 URL | かえる #-[ 編集]
かえるさん、こんにちは♪
"La vida no vale nada"は、フラメンコの歌じゃないんですー。
まぎわらしい書き方で、スミマセン(後から訂正)。。
トラックにもこの言葉が書かれていたり、妙に印象に残ったので、
そのまま言葉の意味以外にも何か特別な意図があるのかな~
と思って、色々調べたりしたのでした。
メキシコ人歌手のホセ・アルフレド・ヒメネスが「グアナフアトへの道」
という曲の中で歌ってて、それが『メキシコの魂を唄った男』という映画
にもなってるらしいですよ。

タブラオのシーン、本当にステキですよね~。
かえるさんもフラメンコの歌がお好きとのことで、嬉しいです♪

過去のジャームッシュ作品も、ぜひ観たいです~。
『ブロークン・フワラーズ』は少々毛色が違うようなので、できれば
それより以前の作品から観ようかな、と思ってます。
【2009/09/29 12:48】 URL | Nyaggy #-[ 編集]














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物語なんていらないんだよ。想像力さえあれば。芸術があれば、哲学があれば。問答無用。というか永遠に問答を続けるってこと。SUSPICION!『ブロークン・フラワーズ』 はさほどお気に入り度が高くなかったんだけど、それは他の誰もが題材にしそうな物語の色が濃かったから... かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY【2009/10/07 10:05】
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