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監督:エミール・クストリッツァ
2008 スペイン フランス

■Review

マラドーナは、やっぱり、マラドーナ。

まずは、クストリッツァがマラドーナの映画を撮ってくれたことが嬉しい。
クストリッツァもサッカー少年だったのね~。マラドーナと一緒にサッカーをやってる姿もサマになってる!さすがユーゴ人というべきか。実は今までにマラドーナのドキュメンタリー作品は多く作られているらしく、そして残念ながら、私はそのどれも観たことがないのだけれど(少なくともこうやって映画館では)、この作品は他とはずいぶん趣が違うんだろうなと思う。ここではあくまでもクストリッツァの目線で、人間マラドーナを追っているのだから。

稀代の名選手であり、トラブルメーカーでもある、世界一有名なアルゼンチン人。王様、神の子。彼を形容する言葉はいくつもあるけれど、1986年のメキシコW杯、その時試合を見ていた多くの少年と同じように、私にとって彼は輝ける英雄だった。美男子でもなく、背が低くて足も短くて、一見冴えない男…それが、ボールを持ったとたん、誰も敵わない世界一カッコイイ男に変身するんだもの!遠く離れたアジアの子供達にとってもそうなのだから、ましてや当時のアルゼンチン人の熱狂は言葉では言い尽くせないほどだったに違いない。歴史上マラドーナと同じように才能あふれた名選手は数多くいるけれど、彼ほど多くの人の記憶に残り、世界中で愛されている選手は稀だと思う。

「マラドーナはサッカー選手になっていなかったら、革命家になっていただろう」というクストリッツァの言葉は、案外的を得ているかも。彼は利口ではないけれど、とかく純粋で、何よりも人を惹きつけるカリスマ性を持っているのは疑う余地のないところ。チェだけじゃなくて、カストロのタトゥーまで彫っていたとは知らなかったけど。個人的には、カストロと2ショットの貴重な映像が観られたのは嬉しい。マルビーナスに限らず、ラテンアメリカ諸国と西欧諸国の関係はいつだって複雑だ。

調子っぱずれな声で歌うマラドーナを見ていたら、愛おしくてたまらなくなった。
そこにいたのは若かりし日の英雄ではなくて、年をとって、麻薬中毒に悩んで、複雑な思いを抱えながらも愛する家族とともにいる、ただの男。でも、たとえどんな名前で呼ばれようとも、マラドーナは、マラドーナ。

ところで、クストリッツァが次回作?でなんとパンチョ・ビジャの作品を撮るんですって。
メキシコの革命家、パンチョ・ビジャ!!これもすっごく観たい。

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