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監督・脚本 : ペドロ・アルモドバル
キャスト: ペネロペ・クルス ルイス・オマール ブランカ・ポルティージョ ホセ・ルイス・ゴメス ルベン・オチャンディアーノ タマル・ノバス 
2009 スペイン

■Story

脚本家として活躍するハリー・ケイン(ルイス・オマール)は、昔の事故により視力を失ったが、エージェントのジュディット(ブランカ・ポルティージョ)やその息子のディエゴ(マル・ノバス)の助けを借りながら、特に不自由のない生活を送っていた。だがある日、ライX(ルベン・オチャンディアーノ)と名乗る男が現れたことにより、失われた過去と向き合うことになる…

■Review

およそ2年半ぶりのアルモドバルを堪能!
アルモドバル作品に関しては、目や耳よりも、肌で感じるという方がしっくりくる。
全身の皮膚を通して外側から、あるいは内側から細胞レベルで。

『オール・アバウト・マイ・マザー』や『トーク・トゥ・ハー』ほどの衝撃はなくて、アルモドバルにしては比較的あっさりしているようにも感じる今作。でも、至る所にアルモドバルらしさがギッチリと詰まっていて、何かにつけそれを感じることができる。映画監督である主人公の元に謎の人物が訪ねてくる導入部や、サスペンス仕立ての展開は『バッド・エデュケーション』を彷彿とさせるし、お得意の劇中劇(今回はぺネロぺ主演の映画)は『神経衰弱ギリギリの女たち』(私は観たことがないのだけれど)が元ネタだそう。

今回の『抱擁のかけら』という邦題は、とても好き。原題は"Abrazos Ratos"直訳すると、「壊れてしまった抱擁」。エルネストJrのビデオを見てようやくその意味が分かったけど、なんて素敵なタイトルなんだろう。マテオとレナが逃亡先のホテルで見たロッセリーニの『イタリア旅行』。その中で抱き合ったまま死んでいる男女の姿を見て、ああやって抱き合ったまま死にたいと願う二人。それは適わなかったけど、最後のキスはその「かけら」だったんだね。好きな場面を挙げればキリがないけれど、マテオがビデオの中のレナの姿に自らの手を重ねあわせるシーンは、泣きたくなるほどに美しい。

破れてちりじりになった写真が繋ぎ合わされていくように、失われた過去の愛と、自らの名前を再び取り戻したマテオ。それは、ずっと近くで苦しみながら彼を見守っていたジュディットや、自分の出生の秘密を知ったディエゴや、あるいは長らく抑圧されてきたエルネストJrにとっても、新しい人生の始まりだったに違いない。

『ボルベール』にも出てたブランカ・ポルティージョが良い。秘密を明かす前と後では、表情が全然違うの。ノーメイクで現れ、シミだらけで恥ずかしいわ、と息子に恥じ入る様子が何ともキュートだった。タマル・ノバスは『海を飛ぶ夢』で主人公の甥っ子を演じてた子なんだ!海を飛ぶでも今作でも、主人公との関係性がすこぶる好き。スペインでは期待の若手らしいけど、これから先が楽しみ~。劇中劇の市議を演じた女優も、強烈だったなぁ。そして、作中で「美しすぎる女」と評されるぺネロぺの、圧倒的な美しさといったら!ペネロペって、演技がものすごく上手いというよりも、存在自体にすごくオーラがあるんだよねぇ。

スタッフの中に、ロドリゴ・プリエトの名前を発見したのもの嬉しかった。イニャリトゥ監督の元で活躍してきたメキシコ人が、アルモドバルの撮影監督も手掛けるようになったのね~。アルベルト・イグレシアスの音楽も情感的で心地よい。変わらない美しい色使いと、どこまでも濃密な空気。アルモドバルの映画愛にも改めて触れられた気がして、大満足。

☆公式サイトはコチラ



Nyaggy さん、こんにちは。
ドロドロドラマチックなのに不思議と後味はアッサリ感がありましたよね。
でもでもとても面白かったですー。
そうそう、ブランカさんも素晴らしくよかった。
個人的にはエレジーとそれでも恋するバルセロナのペネロペが好きなので、本作ではブランカを賞賛したいかも。
数々の映画ネタも楽しかったですね~。
自分はイタリア旅行が未見なのが大いなる不覚でしたが…
【2010/02/25 19:06】 URL | かえる #-[ 編集]
かえるさん、こんにちは♪

今作のぺネロぺもとても素敵だったけれど、
レナというキャラクターがそれほど入れ込めるタイプでは
無かったので、かえるさんのおっしゃるように、
エレジーや、それでも恋する…の方がより魅力的に
映るかなぁ~と思います。
ブランカ・ポルティージョはいいですよね!

『イタリア旅行』は随分古い作品みたいですが、
てっきりかえるさんはご覧になったものと思ってました。
(もちろん私は未見なんですが~…)
こちらもいつか見てみたいなぁと思ったし、アルモドバルの
過去の作品も色々と無性に観たくなっちゃいました。
【2010/02/26 13:26】 URL | Nyaggy #-[ 編集]














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ドロドロ鮮やかフルーティで。舌鼓 2008年、盲目の脚本家のハリー・ケインは新聞記事で実業家のエルネストが亡くなった事を知る。ゲイのペドロ・アルモドヴァルが唯一ペネロペには欲望を感じちゃった発言には興味を持たずにはいられなかったよね。アメリカでラジー賞ノ... かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY【2010/03/01 00:35】
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