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監督・脚本:キャリー・ジョージ・フクナガ
キャスト:パウリーナ・ガイタン エドガー・フロレス クリスティアン・フェレール テノック・ウエルタ・メヒア ディアナ・ガルシア
2009 アメリカ メキシコ 

■Story

ホンジュラスで暮らす少女サイラ(パウリーナ・ガイタン)は、父に連れられてアメリカを目指す旅に出る。サイラは気乗りしなかったが、アメリカにいる家族と一緒に暮らすことが父の望みだ。だが、アメリカへの道は遠く、想像よりも厳しいものだった。一方、メキシコのギャング団に属すカスペル(エドガー・フロレス)は、恋人と過ごす時間を優先し、最近では組織の仕事をおざなりにしていたが…

■Review

ホンジュラスからグアテマラ、そしてメキシコへ。
目指すのは、北の大国アメリカ。
長い旅路の末に、そこに確かな希望があるのかどうかは分からないけれど。
過ぎゆく列車の上から見る、乾いたメキシコの景色は変わらず美しい。

物語の前半、少年カスペルの属するギャング団(このギャング団は実在するそう)の描写にかなりの時間が割かれていて、少々増長にも感じたけれど、そのおかげでカスペルの心の動きに自然と共感できたように思う。少しずつ積み重ねられていった違和感は、列車の上で振り切れてしまったんだね。それとは反対に、まだ幼いスマイリーが暴力の構図に飲み込まれていく様子は、どうしたって痛いと感じるのだけれど(エルサルバドルの内戦を描いた『イノセント・ボイス』をちょっと思い出したり)。

彼らの旅の大部分が、トラックではなく、列車に乗っていくというのが良かった。
雨に野ざらしにされても、時には石を投げられても、揺れ動く列車の上から眺める景色や、途中で立ち寄る町々の景色は色鮮やかで、旅の過程の端々でそれらを美しいと感じられるから。

ホンジュラスは、ラテンアメリカの中でも最も貧しい国の一つ。
アメリカでの生活に単純に夢を描いている訳ではなくても、何ともならない現状の厳しさから、仕方なく北を目指す人も多いのだそう。日系とはいえ、アメリカで生まれ育ち、アメリカ人としての感覚を持っているであろうフクナガ監督が、彼らに目を向けて、ちゃんと現地の俳優を使って、スペイン語で作品を撮ってくれた事が嬉しい。

内戦や貧困、移民問題というテーマはラテンアメリカからは切り離せないものだし、この作品自体は好みの仕上がりで、それはそれで良いのだけれど。ただ、『ルドandクルシ』みたいな、ノーテンキでおバカなラテンアメリカ映画も、もっともっとたくさん日本で公開してくれたらな~とも思う。

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