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監督・脚本:ホセ・ルイス・ゲリン
キャスト:グザビエ・ラフィット ピラール・ロペス・デ・アジャラ 
2007 スペイン フランス

■Review

ただひたすらにシルビアを見つめて、その背中を追いかけて。
それだけなのに、なんでこんなにワクワクするの。

ベッドの上で考え事をするような素振りを見せる青年に、彼は何者かと想像する。ノートに何か書きこんでいるから、詩人?それとも音楽家?その後のカフェで、どうやらデッサンをしていたことが分かる。そして彼が単なるマンウォッチングをしているのではなく、特定の人物を探していることも。この作品には会話がほとんど存在せず、物語の背景や人物の説明もない。私達はただ映像を見つめ、音に耳を澄ませ、想像を巡らせていく。

大まかなストーリーとしては、ある青年がシルビアという女性を探して町中を歩き回るという、実にシンプルなもの。最初はイマイチ感じがつかめずにいたのだけれど、ようやく見つけたシルビアらしき人物の後を追いかけていく主人公に、徐々にシンクロしていく。彼女は本当にシルビアなのか?彼との関係は?…なんてことに考えを巡らせたり、逆に彼女の視点になって、ストーキングまがいの行動に恐怖を感じたり。街の雑踏や眩しい陽光、迷路のような美しい街並み、そういったものを耳で、目で、肌で感じながら、いつの間にか、まるで自分が古いヨーロッパの街を散策しているような錯覚に陥ってしまうの。主人公とシルビアの関係だとか、最後まで詳細は曖昧なままに、物語は静かに幕を閉じるのだけれど、観終わった後もずっと、奇妙で鮮烈な感覚が体の中に残っているような。なんだか、とても不思議な気分だった。

道端を転がっていく空き瓶、花売りの青年やベンチに腰掛ける老人達がいる風景に、心が躍る。ごく日常的な風景に見える、でもとても美しいそういったシーンの一つ一つが、監督の緻密な演出によるものなんですって。あぁもう、素敵!また一人、スペイン出身のお気に入りの監督が増えました。次はどんな作品を撮ってくれるのか、楽しみ。

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