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善き人のためのソナタ スタンダード・エディション

監督・脚本: フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
キャスト:ウルリッヒ・ミューエ マルティナ・ゲデック セバスチャン・コッホ ウルリッヒ・トゥクール
2006 ドイツ

■Story

シュタージの一員であるヴィースラー大尉(ウルリッヒ・ミューエ)は、上司のグルビッツ(ウルリッヒ・トゥクール)から、劇作家ドライマン(セバスチャン・コッホ)とその恋人で女優のクリスタ(マルティナ・ゲデック)を監視し、彼らが反体制派である証拠を見つけるように命令される。ヴィースラーはドライマンの家を24時間体制で監視し始めるが、彼らの生活を覗くうちに、ヴィースラーの心に変化が訪れ始める…

■Review

劇場で予告編を観て、絶対観にいこうと思っていた作品。
ようやく鑑賞してきました。

1989年、ベルリンの壁崩壊のニュースを見た時の衝撃と感動は、今でも忘れられません。
この作品は、その歴史的事件から溯ること5年前の、東ドイツ社会を舞台に描いたもの。
地味だけれど、心をうたれる美しい作品です。

シュタージについて耳にした事はあっても、詳しくは知りませんでした。
尋問の仕方を学生(?)に講義しているシーンだとか、盗聴器の仕掛け方だとか…(実際に、どの程度忠実に再現されているのかは分かりませんが)そういった様子を見ることができたのも、とても興味深かったです。

常にどこかで監視の目が光っている厳しい状況化で、思うように生きることは難しい。
そんな中でも、人は他人を愛することができるし、何かを表現したいと思うし、美しいものには心から感動することができる。徐々に心の内面に変化を遂げていくヴィースラー大尉を演じた、ウルリッヒ・ミューエが文句無く素晴らしいです!ほとんど表情が変わらず、寡黙な役だけれど、自然と彼に感情移入しながら見てしまいました。

その一方で、クリスタのとった行動は哀しいけれど、責める気にはなれない。
彼女の中では、一人の女性として、人間としての情と、芸術家として生きることのエゴが常に葛藤していたように思います。

タイトルにもある「ソナタ」の演奏シーンは、それほどメインではないので、音楽中心の映画だと思って観ると、肩透かしをくらうかもしれません。でも、全編を彩るガブリエル・ヤレドの音楽は荘厳で、ただひたすらに美しいです。

過剰な演出がなく、台詞で語りすぎない作りに好感が持てます。
ベルリンの壁崩壊について伝える場面でも、映像を一切入れず、ラジオのニュースから伝え聞くという形。そして、無言で立ちあがるヴィースラー…とても地味なのに、ひどく印象に残っているシーンの一つです。

そして、ラスト近くで二人の男がすれ違う場面。
この辺りの演出が、なんとも言えず好きです。
きっと後から何度も思い出しては、ジワジワとくるに違いない…。

☆公式サイトはコチラ



こんにちは。
味わい深い素晴らしい作品でしたよね。
そうなんです、クリスタのとった行動は酷いのだけど、その状況を思うと責めることはできません。
『マーサの幸せレシピ』のマーサだとは気づかなかったほど、色気のある大人の女性でした。
【2007/03/24 13:00】 URL | かえる #-[ 編集]
かえるさん、こんにちは。
いやもう、ほんっと良かったです。
まだジワジワきてます・・・。
そうそう、クリスタは『マーサの幸せレシピ』の女優さんなんですよね(私はこちらは未見なのですが)。しっとりとした美しさの、魅力的な人だな~と思いました。
【2007/03/24 17:36】 URL | Nyaggy #-[ 編集]
Nyaggy さん、こんばんは~。 
おお~、この作品は、予告だけ劇場で見ましたよ!
盗聴しながら美しい調べに引き込まれていくシーンが、
なんだかとても心に残りました。

ドイツ映画は多くは見ていないけれど、独特な雰囲気を持っていると思いませんか? この作品、DVDになったら絶対見ます~っ。
【2007/03/25 01:52】 URL | Carolita #-[ 編集]
Caroさん、こんにちは。
毎回思うけど、予告編って上手く作ってありますよね。
本編見てガッカリというパターンもありますが、この作品は期待通り良かったですよ!ぜひぜひご覧になってくださいね。

私も本数はそれほど観ていませんが、ドイツ映画は結構好きです。
『グッバイ、レーニン!』はご覧になりましたか?
雰囲気は全く違いますが、こちらも良い作品ですよ。
【2007/03/25 12:23】 URL | Nyaggy #-[ 編集]
本当に、後からじわじわ来そうですよね。
あの、色のないような冷たい映像がとても素敵でしたよね。
日本語のタイトルが好きなので、とても邦題もキレイで良かったと感じました。
ドイツ映画って「ラン・ローラ・ラン」くらいしか見たことなかったのですが、「グッバイ、レーニン!」もチェックしようと思います。
ドイツ映画、いいですね。
またお邪魔しますね。ではでは。
【2007/04/01 14:11】 URL | 微妙 #X.Av9vec[ 編集]
微妙さん、こんばんは~♪
確かに、この邦題はさりげなく素敵ですね。
カタカナを並べるだけの題名って、どこか寂しい気もしますものね。
『ラン・ローラ・ラン』面白いですよね!私も好きです。
『グッバイ、レーニン!』はコミカルでファンタジックな感じなんですが、なかなか面白いですよ。よろしければ、ぜひ一度ご覧になってくださいね。
【2007/04/01 20:40】 URL | Nyaggy #-[ 編集]
こんにちは♪
TBありがとうございました!
ドイツ映画がナチス物を作ってあの時代を総括しているように思えた矢先、旧東ドイツを描いた作品までが登場して驚いています。
「グッバイ、レーニン!」も面白かったけれど、この作品は忠実にあの時代を映していましたよね。
あのような監視体制国家で自分というものを失くさずに生きる事は本当に難しかったと思います。
特に芸術家は。
ヴィースラー役の俳優さんがとにかく素晴らしかった。
彼自身が妻に監視されていたという事実があるそうですから、演じるのは身を削るように辛かったかもしれませんね。
【2007/04/18 08:34】 URL | ミチ #0eCMEFRs[ 編集]
ミチさん、こんにちは♪
ヴィースラー大尉の演技は素晴らしいですよね!
どんどん引き込まれてしまいました。
彼自身もシュタージに観察されていた、というのはどこかで聞いたのですが、監視役は奥様だったのですね…辛いなぁ。
『グッバイ、レーニン!』は映画作品としては好きなのですが、当時の社会を知る人たちにとっては、茶化したりできない部分があるのでしょうね。
【2007/04/18 13:09】 URL | Nyaggy #-[ 編集]














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アカデミー外国語映画賞に選ばれていたこの映画。邦題に弱い私には猛烈に来るものがあり、チネチッタでの上映もあることだし友人と行って来ました。大きなスクリーンだったのでビックリ。そんなに人は入ってなかったけど・・・。 映画鑑賞検定3級blog【2007/04/01 13:26】
映画館にて「善き人のためのソナタ」アカデミー賞外国語映画賞受賞作品。『グッバイ、レーニン!』も東ベルリンを舞台にした作品だったけれど、この作品は綿密なリサーチに基づきシュタージの内幕を表した、サスペンス性に富んだ美しいヒューマンドラマとなっている。1984年 ミチの雑記帳【2007/04/18 08:29】
善き人のためのソナタ スタンダード・エディション(2007/08/03)ウルリッヒ・ミューエ、セバスチャン・コッホ 他商品詳細を見る監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク  C... Sweet*Days**【2007/12/04 13:51】
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