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バベル

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本: ギジェルモ・アリアガ
撮影:ロドリゴ・プリエト
音楽:グスタボ・サンタオラヤ
キャスト:ブラッド・ピット ケイト・ブランシェット ガエル・ガルシア・ベルナル 役所広司 菊地凛子 アドリアナ・バラッザ エル・ファニング 二階堂智 
2006 

■Story

モロッコを旅するアメリカ人夫妻(ブラッド、ケイト)を一発の銃弾が襲う。近くに病院はなく、ガイドの案内する村で救助を待つほかない。ひたすら救助を待つ間、遠くアメリカの家に置いてきた子供達を想うが、メキシコ人のベビーシッター(アドリアナ・バラッザ)は息子の結婚式に出るため、やむなく子供達を連れてメキシコへ向かう。一方日本では、聾唖の女子高生チエコ(菊地凛子)が孤独な日々を送っていた。

■Review

1年以上前から公開を待ちわびていた作品!
キャストや導入部の簡単なあらすじについては知っていたけれど、あまり先入観を持って観たくなかったので、それ以上の情報は敢えて仕入れないようにしていました。

実は、観る前は期待と不安と入り混じった感じだったんですよね。
イニャリトゥ監督の前作『アモーレス・ペロス』が大好きな作品なので、どうしても期待しちゃうけれど、ハリウッド製作で豪華キャストを使った作品なので、どんな感じなんだろう…?って。
でも、そんな心配は無用でした。

モロッコ、日本、アメリカ&メキシコと3つのストーリーが時間軸をずらして描かれていますが、登場人物達は間接的に関わっているだけで、それぞれはほぼ独立した展開。

全体的に、抽象的な作品だなぁと思います。
明確なメッセージや、説教じみたセリフはありません。神によって隔てられたバベルという町が象徴するように、「ディスコミュニケーション」がテーマになっているんですが、観た人によって、かなり感じ方に差異がありそう。言葉や人種の違い、偏見、孤独、誤解、すれ違い…登場人物達がそれぞれの場面で感じる、ちょっとした「ズレ」を一緒に味わっているような気分になりました。ずっと緊張感が続くので、ある意味疲れる映画かもしれません。

そして繋がっていく、あのラストシーン。
ちょっと、予想できないようなラストでした。現実的にはありえない場面かもれない。
でも、ただひたすらに美しくて、ひどく心を揺さぶられます。

映像と音楽がどれも素晴らしい。
モロッコでキセルをくゆらせる老女の画も、東京の雑然とした景色すらも魅力的に感じるけれど、私の場合はやっぱり、メキシコの風景を特別美しく感じてしまう。

サンティアゴが"Welcome to heaven!"といった言葉の皮肉っぽさ。
アメリアの息子の結婚式の、猥雑さと平和さ。
聖と俗が混在する原色の風景が、とても愛おしい。

結婚式のシーンを見ていて、昔の体験をふと思い出しました。
10年以上前にメキシコを旅行した際、何気なく立ち寄った田舎の小さな村で、たまたま結婚披露パーティをしていたんです。ふと足を止めて中を覗いたら、「一緒にお祝いしよう!」と言って、得体の知れない外国人を気軽に家に招き入れてくれ、彼らと一緒になってとても楽しいひと時を過ごしました。この映画の中のパーティも、気軽に参加できちゃいそうな雰囲気だったな。

そして、やはり言わずにはいられない。
菊池凛子さんの存在感は、文句なしに素晴らしかったです!
聾唖の少女という難しい役柄のこともあるけれど、あの力のある、”眼”。賞を獲ったとか獲らないとかは関係なく、全体として素晴らしかった。そして、とても美しかったです。

日本ではその菊池さんの話題に隠れがちなアドリアナ・バラッサ(メキシコ人の乳母役)も良かったし、ブラピがフツーのアメリカ人男性に見えたのも良かった。
もちろん、力強い眼差しを持ったモロッコ人の少年も。

この作品、巷では評価がかなり分かれてるみたいですね。
それも仕方ないかな、という気がしますが、個人的には好きな作品です。
もう一度見て、じっくり味わってみたい。

☆公式サイトはコチラ



こんにちは♪
公開前から何かと話題でしたが、公開されてからも賛否両論で話題をよんでいますね~。
私も個人的には好きな作品でした。
どういう風に感想を言ったらいいか分からない。そういうもどかしい感覚が今もなお続いています。
Nyaggyさんはとてもお上手にまとめていらっしゃいますね~。
ブラピやケイトはスターオーラを消して、いちアメリカ人観光客に見えたのが良かったですし、菊池凛子さんは脱いだことばかり話題になっていますが、オスカーノミネートも納得の演技だったと思います。
【2007/05/05 23:53】 URL | ミチ #0eCMEFRs[ 編集]
ミチさん、こんにちは。
そうなんですよ。
なんていうか、もどかしくて上手く整理できない感じですよね。
肯定的に感じるかどうかは、感覚的なものなんでしょうか?
ブラピは個人的にはあまり好きではないのですが今回は
敢えてブラピっぽくない感じが良かったなぁと思います。
ケイトも抑えめな感じで、スター二人のための映画でなくて、
キャスト皆で作品を作り上げてるという感じでしたね~。
【2007/05/06 11:19】 URL | Nyaggy #-[ 編集]
Nyaggy さん、こんばんは! さっそく来ちゃいました~っ♪
わたしもいろいろ取り上げていただけに、なかなか先入観抜きで見るのが難しかったですよっ。でも、つい書きたくて血が騒ぐぅ~(爆)
そうですよね、観る人によってあらゆる受け止め方が出来る作品でしたよね。

>ちょっとした「ズレ」を一緒に味わっているような気分
そうそう、その体験がもどかしくてたまりませんでした!

Nyaggy さんは、あのメキシコの風景に心を打たれたのですね。
なるほど、実際に現地を知っているNyaggy さんだからこそ、
あのシーンを身近に感じられたとは、うらやましいなぁ。
ところどころドキュメンタリーを見ているような映像も、リアルで良かったですね。
あと、わたしはあのプラピとケイトの失○シーンがたまらなく美しいと思えたのですが、
ちまたでは不評のようで・・・(笑) 

【2007/05/06 20:05】 URL | Carolita #-[ 編集]
Caroさん、こんばんはっ。
ようこそおいでくださいまし~。
先入観持たずに…と言いつつも、メキシコ系の映画って
自分の中の思いが入って見てしまうので、どうしても
偏っちゃう気がするんですが(苦笑)

ブラピとケイトの例のシーンですね!
私はあのシーン好きですよ~。
ブラピとケイトのやり取りの中では、一番心を打たれました。
それまですれ違っていた二人の心の絆を、よく表していたと思います。
【2007/05/06 21:13】 URL | Nyaggy #-[ 編集]
Nyaggyさん、こんばんは。
賛否両論ですか?
でも賛否両論の映画のほうが断然オモシロイ。
(ハマればですが…)
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督は
覚えにくい名前(しかも書きにくい)意外は抜群にうまい
監督さんのような気がします。
とくに話の繋げ方というか、編集なのかな?
混乱しそうで、スゥーと物語に入っていけるような…。
この映画も多分うまいんだろうなぁ~。
Nyaggyさんの感想読むと、ますますく観たい!
【2007/05/06 22:52】 URL | kowa.shu #-[ 編集]
kowa.shuさん、こんにちは!
そうそう。ハマれば面白い映画だと思います。
逆に、生理的に受付けないという方も結構いるようですが…。
確かにこの監督って、場面のつなぎが上手いですよね。
時間軸がずれてるのも、なかなか効果的。
『アモーレス・ペロス』みたいに、熱気やスピード感はないのですが
見るたびに色んな事を感じそうです。
レンタルになったら、ぜひご覧になってみて下さいね!
【2007/05/07 12:56】 URL | Nyaggy #-[ 編集]
Nyaggyさん、こんにちは。
おお~!!
1年前から楽しみにしてらっしゃったとは密かな情報収集家ですな・・・

メキシコはNyaggyさんにとって特別な場所ですものね。
Nyaggyさんの視点から見るメキシコ編は
ほかの方の感想よりも奥深いものがあると思います。
見知らぬものを招き入れる寛容さと陽気さ。
ラテンの特徴ですよね。

今回のブラピは普通でよかった!!

【2007/05/16 10:00】 URL | swallow tail #-[ 編集]
スワロさん、こんにちは♪
偏ったレビューになっちゃってる気もしますが、
メキシコ絡みだと、どうしても力が入ってしまいます(笑)。
ラテン的な寛容さって、いいですよね~。
(逆に言えば、いい加減ともとれるんですが。)

ブラピは、ブラピっぽくない感じ?が良かったなと。
普通の(でもちょっと鼻につく)アメリカ人って感じでした。
【2007/05/16 12:51】 URL | Nyaggy #-[ 編集]
こんばんは~☆

いい意味でも、悪い意味でも印象に残った作品、でした~~;
キャストの演技はみな素晴しく、音楽もよかった♪
でも、渇いたシーンが多くて、
のどが渇いた(ような感じ)気分になった映画でした(汗;

凛子さんと同じくノミネートされていた、アドリアナ・バラッサに
オスカーとって貰いたかったぐらい、彼女のシーンは良かった~!
【2007/05/17 21:02】 URL | kira #klq26XPE[ 編集]
kiraさん、コメントありがとうございます♪
乾いた・・・というイメージは、確かに強いですね~。
モロッコの大地も、アメリカ南部の砂漠もそうだし、
チエコの心情も、乾いた感じですものね。

アドリアナ・バラッサも、良いですよね~!?
彼女もちゃんとアカデミーにノミネートされてるのに、日本の
公式ページやサイトでは、トップページに名前すらなくって
その扱われ方にやや不満です(苦笑)
【2007/05/18 12:20】 URL | Nyaggy #-[ 編集]














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試写会にて「バベル」カンヌ映画祭最優秀監督賞受賞作。モロッコ、日本、メキシコを舞台に進行するドラマを交互に描く群像劇。・モロッコを旅行中のアメリカ人夫婦のリチャード(ブラッド・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)のエピソード・モロッコの山羊飼いの ミチの雑記帳【2007/05/05 23:48】
このブログで初めて 『 バベル 』 について触れたのは、昨年5月のカンヌ映画祭の記事でした。 あれから、約一年。 いよいよあさって 28日 より 『 バベル 』 が日本全国で封切られます。『 バベル 』 ( 2006年/アメリカ 原 Caroli-ta Cafe【2007/05/06 20:05】
        届け、心。       製作年度 2006年 製作国・地域 アメリカ 上映時間 143分 監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 脚本 ギジェルモ・アリアガ 出演 ブラッド・ピット/ケイト・ブランシェット/ガエル・ガルシア・ベルナル/役所広司/菊地凛子/ to Heart【2007/05/17 20:41】
ケイト・ブランシェットケイト・ブランシェット(Cate Blanchett,1969年5月14日 - )は女優。オーストラリア、メルボルン出身。1992年にオーストラリア国立演劇学院|国立演劇院を卒業後、舞台女優として活躍。『Kafka Dances』でシドニー演劇協会ローズ こころのブログ【2007/07/11 06:53】
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