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それでも生きる子供たちへ

7ヶ国8名の監督達による、「子供」をテーマにした短編作品集。

『ビルーとジョアン』 監督:カティア・ルンド(ブラジル)
『ジョナサン』 監督:リドリー・スコット、ジョーダン・スコット(イギリス)
『アメリカのイエスの子ら』 監督:スパイク・リー(アメリカ)
『ブルー・ジプシー』 監督:エミール・クストリッツァ(セルビア・モンデネグロ)
『タンザ』 監督:メディ・カレフ(ルワンダ)
『チロ』 監督:ステファノ・ヴィネルッソ(イタリア)
『桑桑(ソンソン)と子猫(シャオマオ)』 監督:ジョン・ウー(中国)

■Review

原題は"All the Invisible Children"なので、邦題のニュアンスはちょっと違うような気がするけれど…?子供向けではなく、大人への辛辣なメッセージが込められた作品たち。

短編とは言え、それぞれの監督の個性が表れていて面白いです。
貧困や社会格差、戦争、HIV…など扱っているテーマは重いけれど、ドキュメンタリー風という訳ではなくて、ちゃんと「映画」になっているところが良い。

個人的に一番好きなのは、ブラジルのカティア・ルンド監督の『ビルーとジョアン』。
彼女は、フェルナンド・メイレレスと共に『シティ・オブ・ゴッド』の共同監督を務めた人です。
シティ…の時も感じたけれど、本来重くて痛いテーマなのに、すごく躍動感があって、ワクワクするような作品に仕上がっていて、面白い!

サンパウロ郊外のスラム街に住む、仲のいい兄妹ビルーとジョアン。
廃棄業者に売るために、道端に捨てられている空き缶やダンボールを必死に集めます。途中でトラブルにあったり、年長の子供達に意地悪をされても、めげるどことか、新しい商売を思いついて一儲けしちゃうたくましさには感服!兄妹がお互いに気遣う優しさも持っていて、微笑ましい。彼らの笑顔は、本当にキラキラしてるんですよね~。

一方で、ラストの高層ビル群を背景にしたスラム街の映像には、思わず圧倒されて、何も言えなくなってしまう。無邪気な彼らと冒険を楽しんだ後で、一瞬にして突きつけられる現実が重い。


他にもいくつか好きな作品があるけれど、もうひとつだけ挙げるとしたら、
スパイク・リー監督の『アメリカのイエスの子ら』。

ドラッグ常習者でHIV感染者の両親を持つブランカは、周りの子供達からいじめにあうんですが、世界中どこでもいじめはあるんだなぁ、と再認識。自分と違うもの、得体の知れないものは、触れたくないし受け入れたくないんですよね…。

「エイズ・ベイビー」って何て哀しい言葉なんだろう。
元々はみんな同じ「イエスの子」のはずなのに。


後で知ったのですが、この映画はWFP(世界食糧計画)やユニセフ、イタリア大使館が後援をしており、映画の収益の一部はWFPとユニセフに寄付されるそうです。

映画を見てるだけでも胸が痛くなることがたくさんあるのに、現実はもっともっと厳しいんだろうな、と想像するのは正直ツライ。それでも、多少なりとも何か感じられることがあるなら、多くの人に見てもらいたいなぁと思う作品です。

☆公式サイトはコチラ



Nyaggyさん、こんばんは。
この映画、全然知りませんでした。今、公開中ですよね?
子供を持った者こそ、直視しなければならないのに、
子供を持ってからのほうが、子供がツライ映画は敬遠気味…。
この映画はレンタルになったら、是非観たいです。
ブラジルの監督は、『シティ・オブ・ゴット』がらみですか!
あのリズム感は南米ですよね。おもしろそうですね。
個人的には、エミール・クストリッツァに
期待したいところですが、イマイチでした?
【2007/06/29 00:43】 URL | kowa.shu #-[ 編集]
kowa.shuさん、いらっしゃいませ。
ただいま公開中ですよ~。
でも、全然話題になってませんね…。
ぜひぜひ、レンタルでご覧になってください。

クストリッツァ監督の作品も、良かったですよ!
ていうか、巨匠とも言える人なのに、私はこの短編が初めてで…。
なんていうか、古典的な映画らしい映画を撮る人だなぁ、と
思いました。
『ライフ・イズ・ミラクル』とか観てみたいです。
ブラジル作品が気に入ったのは、単に好みの問題かと。
【2007/06/29 13:24】 URL | Nyaggy #-[ 編集]
こんにちはー。
訪問ありがとうございました。
一番のお気に入りが一緒で嬉しいです♪
ビルーとジョアンの笑顔はホントにかわいかったですよねー。
元気な2人を追うカメラの躍動感にもしびれました。
本作のレヴューを書いている人はあまり多くないんですけど、たくさんの人に観てもらえたらいいですよねー。
【2007/07/11 15:07】 URL | かえる #LkZag.iM[ 編集]
かえるさん、こんにちは♪
どの作品を気に入ったか、って本当に好みが出ますよね~。
ちなみに私、かえるさんが挙げらした「チロ」もお気に入りです。
あのイタリアの景色と、したたかに生きる子供達がいい感じ。
海辺の遊園地なんて、幻想的でステキですよね。

やっぱり、この作品はあまり世間的にはウケてないんですかね?
でもホント、たくさんの方に見てもらいたいです。
【2007/07/12 12:58】 URL | Nyaggy #-[ 編集]
こんにちは♪
こういうオムニバスは好みの作品が分かれるのが面白いですね~。
「好き」というよりも「印象に残った物」はNyaggyさんの挙げられた【ビルーとジョアン】と最後の【ソンソンとシャオマオ】かな。
ジョン・ウーがこんな作品と撮るとは!ってかなり驚きました(笑)
【2007/08/23 09:52】 URL | ミチ #0eCMEFRs[ 編集]
ミチさん、こんばんは。
本当ですね!結構人によって好みが分かれますよね~。
ビルーとジョアン、印象に残ったようでウレシイです。
逆に私は、ソンソンとシャオマオはちょっと苦手だったかも…。
でも、こういうテーマのオムニバスでジョン・ウーを指名するとは
かなり意外でした~。
【2007/08/23 20:14】 URL | Nyaggy #-[ 編集]














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