
監督・脚本 : 森田芳光
キャスト: 佐々木蔵之介 塚地武雅 常盤貴子 沢尻エリカ 北川景子
2006 日本
■Story
間宮兄弟は、東京の下町のマンションで一緒に暮らしている。兄の明信はビール会社の商品開発研究員、弟の徹信は学校の公務員。一緒に野球観戦をしたり、ビデオ鑑賞をしたり、仕事以外の時間はいつも一緒で、自分達の世界で幸せに暮らしている。彼女はいない。ある日、彼らはそれぞれの意中の人を誘って、家でカレーパーティを開こうと計画する…。
■Review
30過ぎ独身。「そもそも恋愛の範疇外」な間宮兄弟の、ちょっと奇妙な共同生活。
そんな二人の日常と恋愛を、ゆるりと描いたお話。
いい年した男兄弟が商店街でグリコだなんて、メルヘンの世界だわ。
特に大きな変化や進歩もないお話だけれど、このゆるさ加減が好きです。
私は普段ほとんど本を読まないのですが、江國香織はお気に入りの作家。
『東京タワー』や『冷静と情熱のあいだ』など、彼女の原作はこれまでにいくつか映像化されていますが、映像としては私はこちらの作品が始めてです。
江國香織のどこが好き?と聞かれれば、きっと文章が好きなんだと思う。
彼女の選ぶ言葉は、非常に「正しい」言葉として、自分の中に入ってきて、体の隅々で消化されていくような感じがする。それと、世間的にはちょっと風変わりだったり、どうしようもなくダメな人達を愛おしく描いている所も好き。
実は「原作と全然違う」という意見もよく目にしたのですが、私の場合はこちらの本は未読だったので、先入観なく観ることができました。でも、江國さん独特の「間」というか、雰囲気のようなものは感じることができたような気がする。それとも、これは監督である森田さんの味なのかな?
全体的に、どこか懐かしい雰囲気の作品ですよね。
冒頭のグリコもそうだし、ベランダで花火、モノポリー、コーヒー牛乳…。
塚地がいい味出してます。
この作品で、日本アカデミー賞新人賞とかいくつか受賞しているけれど、それも納得かな。彼は、これからも出演作が増えそうですね。
お兄ちゃん役の蔵之介さんは、普通にカッコいいような気がするけれど。
沢尻エリカとの、ビデオ屋でのやりとりが好き。
マイペースな母親役の中島みゆきとか、暑苦しい同僚役の高島政浩など、脇役のキャラも面白くてよかったです。