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ユーリ・ノルシュテイン作品集

名古屋シネマフェスティバルにて、ユーリ・ノルシュテイン特集を鑑賞。
一般に言うアニメというジャンルからポンっと思い浮かぶ作品達とは随分違って、逆に新鮮に感じました。とても美しくて、とても面白かったです。今まで彼の作品を知らなかった事を、改めて恥ずかしく思ってしまう。あぁ、DVDが欲しくなってしまった~。

今回のシネフェスで上映されたのは、以下の6本。

『25日・最初の日』 1968年 9分
『ケルジェネツの戦い』 1971年 10分
『狐と兎』 1973年 12分
『あおさぎと鶴』 1974年 10分
『霧につつまれたハリネズミ』 1975年 10分
『話の話』 1979年 29分

■『25日・最初の日』 1968年 9分
監督:ユーリ・ノルシュテイン アルカーディー・チューリン

1917年10月のロシア革命最初の日を描いたもの。

セリフは全くなく、部分的に文字の日本語訳が出るのみなので、ストーリーは想像するしかないのだけれど、民衆の怒りや革命の迫力は十分伝わってきました。史実に詳しければ、もっと楽しめるのかも。最後にレーニンの演説と実写の映像が入っているんですが、これはかなり貴重な映像なのでは。レーニンの演説をじかに耳で聞いたのは初めてで、ちょっと興奮しました…!

■『ケルジェネツの戦い』 1971年 10分
監督:ユーリ・ノルシュテイン イワン・イワノフ=ワノー 
脚本:イワン・イワノフ=ワノー

西暦988年キエフ公国軍による国家統一を元にした作品。

とにかく美しい…!!ず~っと鳥肌がたちっぱなしでした。
中世の宗教絵画って好きなんですが、そんな感じのタッチですね。最初に「この作品は14~16世紀のフレスコ画を使用しています」というような但し書きが出たんですが、どういう手法で作られているんだろう?アニメ的な動きは平面的でぎこちないけれど、絵画的な美しさと荘厳な音楽は、本当にため息ものです。

■『狐と兎』 1973年 12分
監督:ユーリ・ノルシュテイン 
原作:ウラジーミル・ダーリ採集のロシア民話

狐に家を奪われ、途方にくれる兎の元へ、色んな動物達がやってくる。

こちらはうってかわって、絵本のようにかわいらしいタッチ。
でも、ただかわいいという感じでもなくて、背景とか全体のデザインが素晴らしいですね~。幻想的な色合いが、とてもとても美しい。ロシアの民話が元になっていて、かわいらしいストーリーも良い。それにしても、どこでも狐は悪者なのかな。狼は、いいヤツだったのにな。

■『あおさぎと鶴』 1974年 10分
監督:ユーリ・ノルシュテイン 
脚本:ロマン・カチャーノフ、ユーリ・ノルシュテイン 
原作:ウラジーミル・ダーリ採集のロシア民話

両思いにも関わらず、顔を合わせるたびにケンカしてしまうあおさぎと鶴。

このお話も、すごく好き。
いじっぱりな二人が、最後まですれ違いを続けているところがなんとも。お互いに「二人一緒の方がいい」と思っているのに、プライドが邪魔をして本心を言えないもどかしさ。相手の申し出を断った後、一人になって後悔している姿は哀愁が漂ってて、観ているこちらも哀しくなってきちゃう。全体的に色味は抑え目だけれど、こういうのもまた良いです。

■『霧につつまれたハリネズミ』 1975年 10分
監督:ユーリ・ノルシュテイン
脚本:セルゲイ・コズロフ

友達の小熊の家に向かう途中、ハリネズミは霧の中を彷徨う。

霧の中を冒険するハリネズミの表情がくるくる変わって、かわいい~。アニメとしては激しい動きではないのに、霧の中から動物達が現われる様子や、川に落ちる場面なんかはすごくリアルで、ドキドキしてしまう。ようやく友達に出会えた後、霧の中の白馬に想いをはせる終わり方も好きです。

■『話の話』 1979年 29分
監督:ユーリ・ノルシュテイン 
脚本:リュドミーラ・ペトロシェフスカヤ ユーリ・ノルシュテイン

灰色オオカミの子の目を通して描かれる、過ぎ去った過去。

こちらは、ノルシュテインが幼い頃過ごした村へのオマージュとして作られたんだそうです。
ストーリーとしては、正直なところあまりよく理解はできませんでした。色んなお話が混ざっているようなとりとめのなさで、まるで夢を映像化したような感じ。ひどく抽象的で、混乱してしまう。でも、牛と縄跳びをする少女の画なんて、このうえなく幻想的だわ。長い作品なので、もう一度見たらまた違う発見ができそう。

















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