
監督: 荻上直子
キャスト:小林聡美 片桐はいり もたいまさこ ヤルッコ・ニエミ タリア・マルクス マルック・ペルトラ
2005 日本
■Story
ヘルシンキの街角で「かもめ食堂」を開く日本人女性のサチエ(小林聡美)。ある日、食堂にやってきた日本かぶれのフィンランド人青年に、ガッチャマンの歌詞について聞かれるが、どうしても思い出す事ができない。その事が頭から離れないサチエは、偶然街で見かけた日本人のミドリ(片桐はいり)に声をかける…
■Review
あぁ、至福の時間でした〜。
北欧デザインに弱い私は、家具や小物を見ているだけでも、十分楽しめてしまう。
港の風景や、鮮やかな市場の様子もステキ。
美しいヘルシンキの街並みを背景に、ゆったりと流れる時間。
ゆったりと流れるお話。そして、おいしい食べ物。
特に何があるという訳でもないけれど、ほんのりシアワセな気持ちになれる作品。
私も、ガッチャマンの歌なら8割くらいは歌えます〜。
でも、歌詞を全部書き出せと言われると、ちょっと無理(笑)
それをスラスラとノートに書き出す片桐はいりは、素敵だ。
ビジュアル的なインパクトが大きい彼女だけれど、逆に一番普通っぽいミドリという人物を繊細に演じていて、そのギャップが良かったです。
小林聡美演じるサチエは、最高にカッコイイ。
他者に寛容で優しいけれど、自分の中に確固たるこだわりを持っていて、凛としている。
あんな風に「いらっしゃい」と言われたら、気持いいだろうな。
いつも港を散歩しているおじさんが、もたいさんに猫を渡すシーンもお気に入り。
トランクいっぱいのキノコといい、プールの拍手のシーンといい、所々ファンタジックなんだけれど、この作品の雰囲気の中では自然なんですよね。
かもめ食堂に行きたい。ヘルシンキに行きたい。
もしくは、コーヒーとシナモンロールが食べたい。おにぎりが食べたい。
そう思った時点で、もうこの作品の勝ちなんだという気がします。
私の場合はとりあえず、見終わってからいつもより丁寧にコーヒーを入れました。
冷蔵庫に鮭があったなら、おにぎりを作ったに違いない…そういう意味では、完敗です。